人生を何倍も楽しむためのオーガニック
今日の選択が未来の暮らしをつくる。
ソラデーは、歯磨き粉を使わない、自分にも地球にもちょっと優しい歯ブラシ。
そんな、オーガニックな考え方を選択するということがライフスタイルへと定着しつつあるいま、
私たちは改めて「オーガニックのススメ」を考えてみたいと思います。
第一回目は、オーガニックの第一人者として長年ご活躍中のオーガニックコンシェルジュ
岡村 貴子(おかむら たかこ)さんにお話を伺います。
第1回
Organic concierge
岡村 貴子 Takako Okamura(日本第1号 オーガニックコンシェルジュ)
海外生活の経験がオーガニックを教えてくれた
ー 現在の活動について教えてください。
「オーガニックの魅力を伝える」ことは、オーガニックコンシェルジュ協会のスタートから13年間、ずっと変わらずに続けています。ですが、現代ではインターネットでも情報や知識を得ることはできます。大切なことは「オーガニックそのものではない」と最近あらためて感じることもあり、セミナーや教室のようなものとは少し違うことがやりたいと考えています。生産背景やその向こう側にある生産者の心意気、人や自然環境へのインパクトなど、今まで想像さえすることがなかった事実や現実を知ることで、新しい「気づき」がどんどん生まれるのではないかと思っています。
私がオーガニックに出会ったのは、オーストラリアで地元のヒッピーと一緒に生活していたときのことです。着るものも、心も飾らない、本当にリラックスした優しい人たちに囲まれて暮らすうちに、持っていたブランドもののバッグやヒールが無意味に思えてきました。まぁ、毎日裸足で生活していたので本当に必要なかったんですが(笑)。それよりも、たまに行くマーケットで並ぶ手づくりのジャムや野菜たちのほうが輝いて見えてきて。皆そんなにお金は持ってないのですが、安全で美味しいと思えるものをきちんと選んで買っていましたね。
いまでも印象的なのが、誕生日のできごと。小さい庭で毎日ちょこちょこ手入れしながら大切に育てたハーブや野菜を使って、丁寧に料理してくれたんです。彼らにはもともと農薬や肥料を使う発想はなく、時間と手間をかければその価値に見合うものができるよね、それっていいよね、という感じ。そんな彼らのライフスタイルを見てきたことで、私にとってオーガニックとは「ありのままの」「自然の」という解釈につながりました。そこでの体験は、熊本の田舎町で育った私にとって衝撃的な「気づき」の連続だったんです。
人生を何倍も楽しめる考え方
ー 岡村さんにとって、オーガニックとはどのようなものでしょうか。
日常のあらゆるシーンで登場する物やコトが全部「オーガニック」になったら素敵だなと、本気で思っているんです。「オーガニック」という世界が純粋に好きなんです。たぶん日本で一番オーガニックのことを考えている時間が長い、強烈なオーガニックファンですね。それはただ単純に農薬が使われていない野菜を食べたいとか、環境に負担の少ないコットンの服が着たいとか、そういうものだけではないんです。実際に生産の現場に足を運んで取材すると、そのたびに感動するのは「人」。美味しいものを安心して食べてもらいたい、家畜動物でも大切に育ててあげたいなど、やさしくて気持ちがいい。売り場に行っても「バックヤードも見ていいよ」「なんでも聞いてね」と裏表がない。いいものを作り、自信を持って勧めていて、包み隠さずオープンな姿勢がなんとも清々しいんです。私もこういう風にオーガニックカルチャーを支える人になりたい、と最初は生産者やオーガニック店のスタッフを目指していました。
オーストラリアから帰国した後、自分を取り巻く環境や体に取り入れるものに対してもっと興味を持つようになり、本格的に勉強するようになりました。農薬による農家さんの健康被害や自然界の動植物への影響など、オーガニックを突き詰めていく過程でいろんなことに目を向けられるようになったおかげで、かなり視野が広がりましたね。私はここ3年ほど熊本県の阿蘇郡にある西原村という農業が盛んな地域に住んでみて、作物を生産することがどれだけ大変なことかを見ることができたので、たった一本の人参でも「本当にここまでよく頑張ったね、ありがとう」と言いたくなる。それはオーガニックのものでなくても同じです。
ライフスタイルの変化を楽しむ
ー ご家族が増えたことで、なにか変化はありましたか?
昨年二人目を出産し、家族が増えたことでライフスタイルは大きく変化しました。オーガニックへのこだわりもゆるくならざるを得ないので、より厳選して選ぶようになりました。例えば食品なら味噌や醤油とお米、生活雑貨ならシャンプーや洗剤、タオルなど、家族の使用頻度が高いものはオーガニックにしています。逆にそれ以外は、よっぽどあやしい商品でない限りOKにしています。そのかわり、電子レンジは使わないようにしたり、インスタントフードは控えたり、いろいろと工夫しながら少しでも健康的なものを選ぶようにしています。
妊娠中、せっかく体に良いものを食べているのだから、効率よく体内に届いてほしいと思ったとき「肝心の口の中の環境はどうなっているんだろう?」ということが気になりました。口は食べ物を取り込む大切な器官なので、綺麗に掃除しておくというのは当たり前のこと。電動ブラシを信頼していたので歯ブラシの質を意識したことはありませんでしたが、今は手鏡を使ってソラデーで仕上げ磨きをしています。電動の手軽さと、手でブラシを使い丁寧に磨く心地よさを使い分けることで、私なりの口内セルフケアを実践しています。
口は消化器官の入り口
ー ソラデーを使ってみていかがですか?
お口のケアというと、目に見える歯の美しさに意識が行きがちですが、実は口内環境が内臓や肌、体調にも大きく関わっているんですよね。もともとオーラルケアが好きで、いろいろなアイテムを駆使して綺麗にしてきたつもりでした。ですが、体にとっては消化器官の入り口でもある口腔内の菌は子供にも影響することなどを知り、歯磨きや歯医者で治療に使われる薬品も気になってきたんです。ソラデーは水だけで磨くので、安心なだけでなく、歯磨き粉を使わないことで歯の形を見ながらしっかり意識して磨くようになり、達成感があります。電動歯ブラシの習慣がある方は、そのあとの「仕上げ磨き」にもオススメです。
改めて考えると、歯ブラシって意外に選ぶ基準が曖昧なんですよね。歯科衛生士さんに聞いてもはっきり答えが返ってこないし、私もその時の気分や、色の好みで選んでしまいがちでした。ソラデーはデザインがシンプルなだけでなく、誰が使っても同じ効果を得られるというのが良いですよね。この小さなアイテムの中にたくさんのテクノロジーが凝縮されているんだと思うと、不思議な気分になります。「かっこいい」歯ブラシというか、歯垢除去の仕組みやこの1本に詰まった機能性を知ると、そんな印象を持ちました。替えブラシだけ交換できるのでゴミも減らせるし、先端ポイント毛がしっかり奥歯に当たる感触も気に入っています。上の子がそろそろ歯が生えてくるので、子供の歯磨きにもソラデーを使って歯磨きの気持ち良さを教えたいですね。
オーガニックは心地よく暮らすための手段の一つ
ー オーガニックを生活に取り入れる際の、アドバイスなどはありますか?
シンプルに「美味しい」「気持ちいい」「良い香り」など、感覚として心地よいものから取り入れることをオススメします。あれもこれもとチャレンジする前に、まずはワインや、コスメなど、自分が好きなものから手にとっていいと思います。好きなものって味や使い心地がわかっているので、オーガニックとの違いもわかりやすいので、一気に好きになれると思います!
時間もお金も効率よく使いたいので、商品を選ぶときは真剣です。でも、強すぎるこだわりは、自分の生活を窮屈にしてしまうこともあると気づいたんです。ですから、私も家族が増えてからは「オーガニック」でなくとも、作り方や素材が近ければ、積極的に取り入れるようにしています。息苦しくなるのは本末転倒なので「できたらオーガニックがいいなあ」くらいでちょうど良いかもしれませんね。健康になるには食べものや使うものなど物質的なものだけ完璧にしていればいいという訳ではなく、気持ちも大事です。結婚や子育てなど、ライフステージの変化をきっかけにオーガニックに触れる機会もあると思うので、今後は私も自分自身の経験を生かしてお母さんや赤ちゃんのためにも「楽しめるオーガニック」を発信できたら嬉しいです。
ー どうもありがとうございました。
岡村 貴子- Takako Okamura –
日本第1号 オーガニックコンシェルジュ、オーガニック研究所代表
1999年、オーストラリアにて裸足で暮らす原始的生活を体験。04年に業界初、オーガニックの規格や制度を学べる「コンシェルジュ認定講座」をネットでスタート。オーガニックの魅力を伝える「案内人」として講演、執筆活動のほか初代エコタレントとして活動。現在は自宅出産した体験を綴る「オーガニックママ入門」の執筆中。
著書:
「オーガニック入門 ~心も体もうれしい毎日~」(ソニーマガジンズ)
資格:
オーガニック・コンシェルジュ日本第1号(2004年協会設立・理事)/ 植物療法士(パリ13大学AMPP認定)/ 臨床美術士5級 / 芸術療法士(にじみ絵)/ メディカルハーブ・コーディネーター / マクロビオティック料理 師範科卒(リマ・スクール)/ フードマエストロ / オーストラリア国家認定通訳者(資格 NAATI)/ 人智学者ルドルフ・シュタイナー教育教員養成在籍中