歯の健康を通して成長を見守る〜歯科医 谷 佐知子さん
Vol1「歯の健康」を磨く人
株式会社シケン 前社長の八田いすずが、人生をかけて何かを「磨く」人にお話を伺うこの企画。
第1回では、街の歯医者さんとして多くの人の「歯の健康」を守る谷佐知子先生に会いに行きました。
笑顔の素敵な先生ですね。
八田:
初めまして、今日はよろしくお願いします。
谷:
よろしくおねがいします。緊張しますね、御社の池尻さんとはお会いしたことがあるんですが。
八田:
わたしもちょっと緊張してます(笑)。
池尻とは高校の同級生と聞いていますが、社会人になってからの付き合いはいつ頃からですか?
谷:
2~3年前でしょうか。今も時々飲みに行ったりしてますよ。
八田:
今回、池尻から素敵な女性歯科医さんがいる!って教えてもらって。
聞いていた通り、笑顔が素敵ですね。
谷:
ありがとうございます。照れますね~。
誰かを助ける仕事がしたいと思っていました。
八田:
先生が歯医者さんを志されたきっかけについて、教えていただけますか。
谷:
実は、はじめから歯科医を目指していたわけではないんです。
八田:
そうなんですか!
谷:
ぼんやりと、誰かを助ける仕事がしたいなあとは考えていました。
それで進路を医療系に絞っていた中で、たまたま歯科医の道にご縁があったんです。
漠然と選んだ道で、今もこうして働いているのが、振り返ると不思議なようでもありますね。
八田:
それはやっぱり、歯医者さんのお仕事にやりがいを感じていらっしゃるからですよ。
谷:
きっとそうなんですよね。こうして街の歯科医院で働くのが合ってるんだと思います。
八田:
こんな優しい先生が診てくれたら、患者さんも安心ですよね。先生は、お仕事をしていてよかった!と思われるのは、どんな時ですか?
谷:
やっぱり、治療を終えた患者さんがニコニコして帰っていかれるときですね。
いらっしゃるときも、「先生こんにちはー」って声をかけてくださる方が多いんですが、帰るときに「ありがとう」ってさっぱりとした笑顔で帰っていかれると、心から嬉しくなります。
八田:
笑顔が見られると、やっていてよかった!と思えますよね。
歯の健康を通して、その人自身の成長を感じることができるんです。
谷:
うちの医院には10年以上通ってくれている患者さんもいるので、幼稚園に通っていた女の子だと、高校生のお姉さんになっても来てくれるんですよね。その間、ずっと歯の健康を通して成長を見守ることができるのは、この仕事をしていて嬉しいことの一つです。
それから、歯が悪いために外出が思うようにできなかった高齢の患者さんで、治療とセルフケアの改善を通して健康な歯を手に入れられ、今ではどんどん外出できるようになったという方もいました。治療の終わりごろには、表情がぐっと明るくなっていましたね。歯の健康に関する意識も、だいぶ変わられたと思います。大人の方ですが、これも「成長」と言いますか…。
八田:
前できなかったことができるようになったという意味では、大きな成長ですよね。
谷:
ええ、そうですよね。 歯は一度虫歯になったら、前と完全に同じ状態にすることはできません。しかも、ご飯を食べたり、誰かとおしゃべりをしたりという人生の中の楽しみのために、その健康は欠かせないものです。歯に悩みを抱えていると、年齢にかかわらず生活の質が下がってしまうんです。ですから、最近では治療に至る前のケア、予防歯科という考え方を大切にするようになってきました。当院でも、歯科衛生士さんと協力して、患者さんには毎日のケアについてもお伝えしています。
続けることで変わっていくんですよね。
八田:
谷先生はお仕事を楽しんでいらっしゃる雰囲気がありますよね。今のお話もとってもニコニコとしてくださって…ちょっと失礼なんですが、お仕事で挫折感を味わったことってありますか?
谷:
そうですねえ…。私は歯科医になりたての、わりと早いタイミングで出産をしたんです。十分なスキルが身についていない時期に休職して、ブランクができてしまったので、復帰直後はとても焦りがありました。挫折とは違うかもしれませんが、自分の思ったとおりの治療が難しかったり、先輩と自分を比べて落ち込んだり…。気持ちの上で、一番切羽詰まっていたような気がします。
八田:
それを抜け出したきっかけはありますか?
谷:
思い返すと、明確なきっかけはないんです。毎日コツコツと勉強したり、先輩の治療を参考にしたりして、スキルアップを図っていったことで、いつのまにかトンネルを抜けていました。 すぐに状況は変わらないかもしれませんが、続けることで自分自身が変わっていったんです。
八田:
わかるような気がします。自分のことを思い出しても、明確なきっかけってないような…。
谷:
やっぱり続けることなんですねえ。
八田:
歯のお手入れと同じですね。
谷:
フフフ(笑)
健康をお手伝いできる仕事に就けてよかった
八田:
ご多忙だと思いますが、お仕事とプライベートで、オンとオフの切り替えはどのようにされていますか?
谷:
私はあまりオンオフで意識に差がない方かもしれません。楽しく仕事をしているおかげだと思うんですが、歯科医が天職だったのかもしれませんね。誰かを助ける仕事、という意味では思っていたとおりの仕事に就けましたし、患者さんが笑顔で帰っていかれると嬉しくて。仕事が楽しいという点でも、皆さんの健康をお手伝いできる仕事に就けて本当によかったなと思います。 あえて言うなら、休みの日は娘と過ごす時間をたっぷりとろうと思っていますが… それくらいですかね?
八田:
へえ~、実は私もあまりオンオフ切り替わらないほうなんです!シケンでSOLADEYに関わっている自分と、職場を離れた自分も同じなんですよね。うまく言えませんが、SOLADEYが自分の一部になっているような…。ですから、先生のおっしゃることもよく分かるような気がします。
次は何が出てくるのかなってワクワクしています。
谷:
八田さんたちがそうやって夢中になって作っているから、すごい歯ブラシができたのかもしれませんね。初めて使ったのはソラデーリズムだったのですが、その時こんな歯ブラシがあるの?ってびっくりしたことを覚えています。磨くとツルツルになるのは光と水が歯垢を分解してくれるから、という仕組みが驚きでした。機能やその研究に裏付けられた使用感といいますか、そこがとても魅力的ですよね。
八田:
ありがとうございます!N4も使っていただいているのですか?
谷:
はい、この藤色のSOLADEYですね。池尻さんにいただいたんですよ。
家では電動のほう(ソラデーリズム)で、中学生の娘と一緒に磨いています。
八田:
お嬢さんにも!ありがとうございます。ご家族で使って頂けるのは本当に嬉しいです。
谷:
ええ、振動するのが面白いというか気持ちいいみたいで。楽しく歯を磨けてるみたいです。
八田:
お母様が生き生きと歯の健康に関わっていらっしゃるから、お嬢さんも歯磨きを楽しんでいるのかもしれませんね。ちなみに、先生がSOLADEYに期待することってありますか?こういうものが出たらいいな、って。
谷:
ええー?なんでしょう…思いつきません(笑)。ただ、SOLADEYを作った会社さんですから、その次に作るものもきっとなにか、すごいんだろうなあと思います。次は何が出てくるのか、ワクワクして待ってますよ。
八田:
なんだかプレッシャーですね(笑)。頑張ろうと思います。先生、今日はありがとうございました。
谷:
ありがとうございました!
対談を終えて
谷先生はまさに今、目指されていた“誰かを助ける仕事”に歯科医として自信をもって向き合い、日常生活ではご家族との時間を大切にされている等身大の素敵な女性でした。
私たちとの共通点は、オーラルケアを通じて、質の高い健康な生活をみなさんに送っていただくためのお手伝いをしていることでしょうか。谷先生の歯科医院では、多い時で100人もの受診者がいらっしゃるそうですが、その忙しさの中でも定期的に勉強会を設けていると伺い、歯の健康に対する姿勢に感服しました。おなじオーラルケアに関わっているものとして、より多くの方に安心して使っていただけるような歯ブラシ作りを続けていきたいと改めて感じています。歯の健康を守るお仕事がますます充実したものになりますように。
谷先生、貴重なお時間いただきありがとうございました。
ビオデンタルクリニック芦屋
住所
兵庫県芦屋市公光町11-5芦屋山下ビル2階
阪神芦屋駅 徒歩1分
電話
0797-22-0033
診療時間
9:30~19:00(受付終了18:30/昼休診は無し)
休診日
火曜日・日曜日・祝日