オーラルケアのこと、ていねいに。
芦屋でデンタルクリニックを経営されている谷先生にご出演頂きました。
現在のオーラルケア事情や意識変革などについてお話お伺いしました。
谷:
現在は治療に来られる方よりケアに来られる方の方が増えて来ています。意識が高い人が増えてますね。
ホワイトニングなど審美のことに興味ある方も多いですよ。ご高齢でもたくさん歯が残っている方も多く、そういう方は元気な方が多いんです。歯と健康には密接な関りがあるなと実感しています。
以前だと歯科医院って治療に来るところというイメージが多かったので『痛くなったら行く』という習慣が多かったと思います。でも今は、定期的なメインテナンスの重要性を理解されて『ケアにくる』という方が増えています。
また治療となった時でも事前に知識を自らで得られている方が多いんです。以前と今とではオーラル意識の違いは明らかですね。
池尻:
以前は口腔内に不具合を感じてから、ソラデーを知って購入していただくことが多かったですね。
でも今は何か不具合が起こる前に、予防として何かできることがないかと。そうしてソラデーへたどり着いて使っていただくお客様が増えましたね。
谷:
私は使い分けをしてます。細かい動きは手磨きの方がコントロールしやすいのですが、患者さんの中には長時間効果的に磨くことが難しい方もいらっしゃいます。そういう場合は電動がいいのかなと思います。
その人の磨き方によって選ぶことが大事ですね。
池尻:
ソラデー3までは手磨きしかなかったんです。岡山大学歯学部と共同研究をした実験の1つにアパタイトぺレット(歯科実験用エナメル質と同様の成分)を使ったものがあります。このアパタイトペレットを用いて、ソラデー3で1回磨いて虫歯菌に12時間つけてどうなっているか、2回磨いて虫歯菌に12時間つけてどうなっているかという実験です。
その結果、50回磨いたアパタイトぺレットには12時間経っても虫歯菌が全くつかなくなったんですね。対して比較従来品の歯ブラシは50回磨いても12時間経つと虫歯菌がビッシリと。これがソラデーで感じられるツルツル感の持続の効果なんです。
ただ人間は歯が28本あるので一本一本50回磨くのは結構大変な作業です。なので音波振動のソラデーを作ろうじゃないかと。ソラデーは手磨きで十分じゃないかっていう意見もありましたが、色んな人にソラデーの効果を感じてもらえるよう、電動タイプの開発を決断しました。
谷:
今は小さい時から小学校などでも歯科指導が入り、8020運動*とかそういうオーラルケア知識が備わってますね。人生100年時代と言われていて、8020運動以上にもっと長く自分の歯で楽しむためには何が必要かっていうのを自分で調べたり探してるなと感じます。
*80歳になっても自分の歯を20本以上保とうという運動
池尻:
自分が子供の時は歯医者へは治療目的でいってました。そこで辛い思いをしたんで、自分の子供にはそのような想いはさせたくないと思ったときに、大事なのはやはり予防です。良い歯ブラシで適切なタイミングで磨くっていうことを意識して。近頃はそういう親御さんが増えたんじゃないかなと感じてます。
谷:
子供はもちろん、孫のことが心配でとご相談とかもよく受けます。自分たちが苦労したことをさせたくないという想いの方が多いですね。
歯磨きで落とせるのは食べ物のクズだけではなく口の中の細菌です。ですので『細菌の管理をしていると思って磨いてください』と患者さん達に伝えています。
口は食べ物はもちろん呼吸もします。まず一番初めに体に入ってくるところを清潔にすることで感染予防にも確実に効果があると思います。インフルエンザ対策にも歯磨きは効果的だと言われてます。
その他にも誤嚥性肺炎、糖尿病、認知症など世界的問題になっている病気も『口腔内の環境を良くすること』で予防効果があるということは実証されてきています。
そういう意味で歯磨きは絶対に欠かすことはできないですね。
池尻:
『口腔内を清潔に保つということ=全身のコンディションを整える』ということが常識として取り扱われています。 QOL (クオリティオブライフ)を高める為にも、自分の歯で一生美味しいモノを食べることはとても大事です。つまり人生を豊かに過ごす為にはオーラルケアが重要なんです。