2009.8.1

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『歯のためのマンスリーマガジン』8月号–2009.8.1

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みなさま、こんにちは。
さまざまなイベントが開催される季節ですね。
地元で、あるいは遠方で、夏を満喫していらっしゃいますか?
今年は花火大会がないところもあるようで残念ですが、
それに代わる楽しみを見つけたいものですね。

それでは、今月もよろしくおつきあい願います。

■目次■━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・・・

◆ 今月のトピックス:『嘔吐反射(おうとはんしゃ)』
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◆ ミニコラム:『旅行用英文診断書』
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◆ 歯の用語:『サ行(66)』
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◆今月のトピックス◆ 『嘔吐反射(おうとはんしゃ)』
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舌の奥に指を入れたりして吐き気を催すことを「嘔吐反射(おうと
はんしゃ)」といいます。咳やくしゃみと同様、本人の意思では制
御できません。歯科の治療中に型を採るときなど、嘔吐反射、つ
まり、オエッっとなった経験のある方も多いでしょう。これは、
上の顎の奥に嘔吐反射を起こす場所があって、そこを器具や型を
採る材料で刺激することから起こります。

一般に、嘔吐反射には以下の要因があるといわれています。
・やや舌が大きい、口が小さいなどのお口の解剖学的問題
・唾液量が多い
・呼吸方法(口呼吸は反射が起こりやすい)
・心理的要因(過去の記憶や潜在的恐怖心)
・医師や助手の技術的問題(嘔吐しやすい場所への吸引や荒っぽ
い扱いなど)

これらに対して患者側からできることとしては、
・鼻でゆっくり呼吸する
・顎を引いて、少し前かがみになる
・腹筋に力を入れる

などがありますが、なにより事前に「オエッとなりやすい」と医
師に伝えることが大切です。嘔吐反射をおこす箇所へ表面麻酔を
塗るなどの処置を行ったり、診療台を起こすなどできる限り対処
してくれるはずです。

それでも解消できない場合は、「嘔吐反射外来」を紹介してもら
いましょう。文字通り、嘔吐反射が強く、歯科治療の必要があっ
てもうまく診療を受けられない人を対象として、リラックスした
状態または眠っている状態での歯科治療すなわち精神鎮静法や全
身麻酔下に歯科治療を提供する外来です。「リラックス外来」あ
るいは「歯科恐怖症外来」などと標榜しているところもあるよう
です。

【参考:ウィキペディア、青森県歯科医師会ホームページ】

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◆ミニコラム◆ 『旅行用英文診断書』
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外務省の海外邦人援護統計によると、2007年に海外で病気のため
援護を求めた人は、在留邦人も含めて901人。60歳以上は、283人
と年代別では最多で、180人が亡くなっています。

脳卒中など命にかかわる病気では、早く医療機関に行くことが大
切です。しかし、「言葉ができない」と受診をためらったり、現
地で日本語のできる医師を探したりしている間に手遅れになる場
合もあります。

持病のある方や、長期に海外旅行に出かける場合は、パスポート
と一緒に、英文で簡潔に病歴や治療内容などをまとめた「旅行用
英文診断書」を持参すると安心です。現地の医師が事情を判断で
きるため、的確にかつ、迅速に処置を受けることができます。

アレルギーなど治療に注意を要する人は、「私はアレルギーを持
っています」などと記した名刺大の「警告カード」も携帯したい
もの。どちらも、かかりつけの医師に作成をお願いすれば用意し
てくれるはずです。また、東京医科大学病院では、旅行用英文診
断書が無料でダウンロードできるようになっていますので、参考
にしてください。

【出典:読売新聞】

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◆歯の用語◆ サ行(66)
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歯医者さんが説明してくれる話の中で「?」と思ったことはあり
ませんか。このコーナーでは、そんな歯科医の用語について説明
しています。

●笑気鎮静法(しょうきちんせいほう)
笑気(低濃度の亜酸化窒素)を酸素と混合して鼻から吸入し、治
療の際の緊張感や不安感をやわらげる治療機器の一つ。麻酔では
ない。

●小帯(しょうたい)
頬および唇の内側の粘膜と歯ぐきとの間に縦に走る、細いひだの
ような部分のこと。上唇小帯、下唇小帯、頬小帯(きょうしょう
たい)、舌小帯がある。

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【編集後記】
大阪の夏のイベントはなんといっても「天神祭」。1000年以上続
く日本三大祭りのひとつです。昔からこの天神祭の食べ物とされ
るのが、鱧と白天(キクラゲ入りの練り物のこと)。かつて大阪の
天満界隈でたくさん作られていたのが、魚のすり身を使った練り
物や天ぷらで、白天は天神さんが雷で悪い人たちを懲らしめたと
いう伝説をもとに作られたといわれています。大阪では、衣をつ
けて油で揚げるエビ天なども”天ぷら”ですが、白天をはじめ、魚
のすり身を揚げた練り物も”天ぷら”と呼びます。ちょっとややこ
しいですね。(京子)

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