2010.2.1
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『歯のためのマンスリーマガジン』2月号–2010.2.1
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みなさま、こんにちは。
開催間近に迫ったバンクーバー冬季オリンピック。
世界最高峰の競技大会は、2月12日から28日までの
17日間にわたって行われます。
フィギュアスケートやモーグルなど、
日本選手のメダル獲得が大いに期待されていますが、
競技に参加するすべての選手を応援したいですね。
それでは、今月もよろしくおつきあい願います。
■目次■━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・・・
◆ 今月のトピックス:『歯磨きで脳を活性化?』
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◆ ミニコラム:『口輪筋を鍛えて“老け顔”予防』
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◆ 歯の用語:『サ行(72)』
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◆今月のトピックス◆ 『歯磨きで脳を活性化?』
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近年、歯磨きを1日に3回以上する人や、職場で歯磨きする人が増え
ています。職場で歯磨きをする目的としては、気分をすっきりさせ
るため、リフレッシュするためなど、歯磨き行動を通じた気分の変
化を目的としている人も多くいます。
しかし、歯磨き行動が実際に脳に作用して気分を変化させるのかに
ついての生理学的な研究はほとんどされてなかったため、このたび
花王株式会社ヒューマンヘルスケア研究センターが、千葉大学フロ
ンティアメディカル工学研究開発センター脳機能計測解析研究部門、
下山一郎教授と共同で、脳が疲れたあとの歯磨き行動が脳や心理に
与える作用を研究。歯磨き行動が脳を活性化し、気分をリフレッシュ
する効果を持つ可能性を見いだしました。
今回の研究では、計算作業による疲労付与後に歯磨き行動をしたと
きの脳への作用を、客観的に評価するため、脳と心理の状態を同時
に測定する“統合生理研究手法”を用いて検討。その結果、疲労後
に歯磨きをすると、歯磨きしない場合と比べ、脳の疲労は有意に低
減し、注意力は高まる傾向が認められました。これより、歯磨きに
より脳が活性化したことが推測されました。
さらに、心理状態についても、疲労後に歯磨きをすると、リフレッ
シュ感が有意に高まり、集中力やすっきり感も高まる傾向が認めら
れました。これより歯磨き行動には、仕事や勉強などで疲れた時に
脳を活性化し、リフレッシュする効果があると考えられました。
気分をリフレッシュして、歯も健康に。これからは「疲れたら甘い
ものより、歯磨き」の時代かもしれませんね。
【参考:花王株式会社ヒューマンヘルスケア研究センター発表資料】
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◆ミニコラム◆ 『口輪筋を鍛えて“老け顔”予防』
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年齢を重ねるにしたがって、頬がたるんで口角が下がってきます。
小鼻の脇から下に向かう縦じわも深くなって、いわゆる「老け顔」
になってしまいます。
この老け顔の最大の原因は、加齢による表情筋の衰えです。表情筋
顔面の皮膚の下に付着する筋肉群の総称で、眼輪筋(がんりんきん)、
前頭筋(ぜんとうきん)、口輪筋(こうりんきん)など20数種あります。
顔のたるみを解消するには、口輪筋を中心に口元の表情筋を鍛える
のが効果的なのだそうです。
口輪筋は、唇を閉じたりすぼめたりする時に働くため、意識して動
かすことが少なく、加齢とともに衰えやすくなります。ぜひ、口輪
筋を鍛えるトレーニングで、若々しさの維持につとめてください。
頬のたるみや小鼻の脇の縦じわを改善し、口角が上がり、見た目が
若々しくなるほか、唾液の分泌を促す効果もあるそうです。
◎口輪筋を鍛えるトレーニング方法
1.人差し指と中指でこめかみを軽く押さえながら、
「イー」と言って、前歯を見せる。
2. 次にゆっくりと「ウー」と言って唇をすぼめる。
これを5~8回(20~30 秒程度)、1日に2回が目安だそうです。
【参考:鶴見大学歯学部付属病院資料】
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◆歯の用語◆ サ行(72)
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歯医者さんが説明してくれる話の中で「?」と思ったことはあり
ませんか。このコーナーでは、そんな歯科医の用語について説明
しています。
●スピーチエイド
口蓋(うわあご)の組織の欠損部をふさぎ、発音の際に鼻から息が漏
れるのを防いで、言語能力を回復させるために用いる発音補助装置の
こと。
●スピルウェイ
ものを食べる際、かみ砕いた食べ物が噛み合せ部分から、自然と流れ
出る通路のこと。この食べ物の流れには、口の中に残った食べ物を取
り除く歯の自浄作用や歯ぐきのマッサージなどの役割がある。
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【編集後記】
14日はバレンタインデーですね。先月、森永製菓が発表した「バレ
ンタインの意識調査」によると、 カップルの半数以上が「家でのん
びり過ごす」と回答したとか。景気低迷に節約で対応するため、外
出を控える“巣ごもり傾向”なのだそうです。ちなみに私は、おい
しいチョコをもらえるだけで大満足!みなさーん、友チョコお待ちし
てまーす!(京子)
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