2019.7.1

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『歯のためのマンスリーマガジン』７月号–2019.7.1

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みなさま、こんにちは。
日に日に暑さが増す季節。
気象庁の予想では例年並みと
いうことですが、そこは転ばぬ先の杖。
暑さに負けないように、
いまから日々の体調管理につとめたいですね。

それでは、今月もよろしくおつきあい願います。

■目次■━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・・・

◆　今月のトピックス『フッ化物について（5）』
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◆　ネットユーザー様限定企画のご案内
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◆ 　ミニコラム『梅雨時期は歯周病が悪化する？！』
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◆　歯の豆知識『歯がゆい』
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◆今月のトピックス◆　『フッ化物について（5）』
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フッ化物洗口は、毎日または週1回の頻度で、歯の表面にフッ化物イオ
ンを作用させることをねらいとした局所応用です。洗口の動作は本人が
主体的に行うもので、代表的な自己応用法（セルフケア）であるため、
家庭で個人的に行うこともできるし、学校などの施設単位で集団的に実
施することもできます。

◆フッ化物洗口を集団的に実施するメリット
子どものむし歯は、子どもを取り巻く家庭や社会の成育環境に影響を受
けやすい疾患です。そのため、地域社会で取り組み、みんなで支えるシ
ステムづくりが重要です。フッ化物洗口は公衆衛生学的に優れたむし歯
予防法で、集団で行うことで家庭環境などにかかわらず、すべての子ど
もが恩恵を受けることができ、健康格差の縮小につながります。
（１）組織的支援
個人が家庭で実施する場合に比べ継続性にすぐれています。
（２）教育的支援
子どもがフッ化物応用の必要性を理解するとともに、洗口の準備や後か
たづけにも参加することで「自分の歯は自分で守る」という意識が生ま
れます。また、歯みがきの励行も習慣化でき、健康づくりのための習慣
が身につきます。
（３）経済的支援
集団で実施するので経済的です。
（４）環境的支援
学校歯科医の指導を受けた職員が洗口剤や器具を取り扱うので、安全に
清潔に管理されます。

◆フッ化物洗口法の対象者
むし歯は歯が生えて間もない時期になりやすいことから、4～5歳の永久
歯が生え始める頃からフッ化物洗口を行い、低濃度のフッ化物を繰り返
し作用させて歯質を強化することで、高いむし歯予防効果があります。
ただし、洗口つまりブクブクうがいを一定時間持続し、その後吐き出す
という行為が確実にできることが実施開始の前提です。継続期間は長い
ほどよいとされ、永久歯が生え始めた頃から永久歯が生えそろう頃まで
続けると、高い予防効果が得られます。

◆フッ化物洗口法の種類
フッ化物洗口は、幼稚園・保育所では毎日法（週5回法）、小学校・中
学校では週1回法が標準的です。方法によって予防効果に大きな差はあ
りませんので、対象や施設の利便性などに合わせて、どちらかの方法を
選択します。

◆フッ化物洗口の普及状況
2012年度の調査（NPO法人日本むし歯予防フッ素推進会議・財団法人
8020推進財団・WHO口腔保健協力センターの共同調査）では、全国の
約8,000施設で約89万人が実施しています。世界的にみると約1億人の
小児がフッ化物洗口を実施しています。

【参考：日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会「う蝕予防の実際
フッ化物局所応用実施マニュアル」、日本歯科医師会HP、
厚生労働省生活習慣病予防のための健康情報サイト】

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◆７月のネットユーザー様限定企画のご案内◆
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◆ミニコラム◆　『梅雨時期は歯周病が悪化する？！』
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歯周病は気圧や気温の変化後、3日以内に急激に悪化する場合がある
ことを、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の森田学教授らの研究
グループが明らかにしました。

森田教授らは5年間かけて、大学病院の歯科で歯周病ケアを受けてい
る患者約2万人を対象に調査をしました。その結果、歯ぐきの腫れや
痛みなどの急性化が認められた患者が360人いました。そのうち、
心身ストレス、外傷、不十分な口腔衛生、喫煙などの歯科関係の起因
によらない患者が153人いました。

この原因がわからない急性化と、岡山地方の気象状況（風速、気圧、
日照時間、雨量、温度、湿度）を照らし合わせて解析した結果、「気
圧の急激な変化」と「気温の急激な変化」が、歯周病の急性化の引き
金になっていることが判明したのです。

「調査の結果、春先に気温が急降下したときや、台風などの通過で気圧
が変化したときなどに、歯周病が悪化する傾向がありました。今の時期
で言えば、梅雨前線の通過後が要注意です。メカニズムはまだ不明です
が、気象変化によって生態の恒常性のバランスが崩れ、免疫力が低下す
ることが要因と推測できます。」と森田教授。

歯周病が気になる方は、日頃から適切な歯磨きでお口の中をケアすると
共に、気圧や気温の変化が起きそうだと予測される時期には、早めの予
防措置を心がけましょう。

【出典：ヤフーニュース】

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◆歯の豆知識◆　『歯がゆい』
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「歯がゆい」とは、思いどおりにならなくていらだたしいとか、
もどかしいの意味ですね。でも、歯がかゆくなることは実際にはあ
りません。この場合の「かゆい」は歯ぎしりや、歯のくいしばりな
どで、歯を支える骨やその周囲組織の神経が、強い圧迫を受けてい
る状態を指しているのだそうです。歯の神経や歯ぐきの中まで歯ブ
ラシも届きません。「歯がゆい」思いをしないためにも、いつも歯
と歯ぐきの健康に気をつけたいですね。

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【編集後記】
梅雨に入って、傘の出番が増えると同時に忘れ物の数も増えますね。
日本洋傘振興協議会の推計では、年間に約1億3千万本の傘が消費さ
れ、うち8千万本近くがビニール傘だそうです。先日、友人への贈り
物を探しにデパートの傘売り場に行ったところ、ブランドもののお値
段にびっくり！そりゃビニール傘が売れるはず…。なくしたり、壊し
たりしなければ、長く使えるものではありますが、雨の日しか出番が
ないのになぁ…と思ったり。迷った挙げ句、別の品にすることにしま
した。みなさまも傘の管理にご用心くださいませ！（京子）

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