2022.4.1

『歯のためのマンスリーマガジン』4月号–2022.4.1

みなさま、こんにちは。

今日から4月。
朝晩はまだ寒くても、4月というだけで「春」という気がしますね。
通りや公園も心が弾むような春の光景へと移り変わっていきます。

感染症対策などはこれからも続くでしょうが去年はできなかった花見など、ゆっくりと楽しめるといいですね。

それでは、今月もよろしくおつきあい願います。

■目次■━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・・・

◆ 今月のトピックス『オーラルフレイルについて(1)』
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◆ ネットユーザー様限定企画のご案内
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◆  ミニコラム 『歯科用金属の安定供給で政府に要望書提出!』
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◆ 歯の豆知識 『仏歯を祀るスリランカの寺院』
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◆今月のトピックス◆ 『オーラルフレイルについて(5)』

前号のトピックス「歯と健康寿命について(5)」で触れた「オーラルフレイル」という言葉。
そういえば、最近テレビや雑誌で見聞きするようになったと思いませんか。でも、明確にどのようなことなのかわからないという方も多いのではないでしょうか。今回から「オーラルフレイル」より詳細にお話しをしていきます。

英語で「オーラル」は「口腔」、「フレイル」は「虚弱」という意味で「口の虚弱(衰弱)」という意味になります。元々「フレイル」という用語は、老年症候群の一つとして「虚弱(衰弱)」の名称で扱われていましたが、平成26年(2014年)に日本老年医学会によりその名称を「フレイル」とすることが提唱されました。

高齢期の口腔保健活動の一つとして、平成元年(1989年)に開始された8020運動の達成率は、当初1割に満たなかったのですが、約30年後の2016年には5割以上に達しました。この達成率の増加は、歯の喪失のリスク因子である、喫煙、進行した歯周病、口腔清掃の不良、根面う蝕(加齢などの影響で歯ぐきが下がり、歯の根の部分が露出したところにできるむし歯)等の歯科治療が効率良く提供されたことにあります。

今後8020運動の達成率の増加が見込まれる中、歯の数を主眼にした活動に加え、新たな高齢者口腔保健活動の模索が行われてきました。
そこで提案された概念が「オーラルフレイル」です。この概念の作成は、平成25年(2013年)度厚生労働省老人保健健康増進等事業「食(栄養)および口腔機能に着目した加齢症候群の概念の確立と介護予防(虚弱化予防)から要介護状態に至る口腔ケアの包括的対策の構築に関する研究」で設置されたワーキンググループで提唱されました。

概念作成の目標は「フレイル予防に対する口腔機能の維持・向上の重要性を、医科(医師)または多職種が容易に認識できる」と設定されました。概念作成において、高齢期における「口腔機能におけるフレイル」を焦点化することが意図的に行われました。つまり本概念が提示されることにより、様々な医療・介護の現場において、口腔領域の軽微な機能低下を見逃さない」との警鐘を鳴らすことを目標としたことになります。

また、オーラルフレイル予防がフレイル予防と協調することにより、状態悪化が顕在化する前の、より早期の段階での徴候(ささいな徴候)をスクリーニングし、「しっかり歩き、しっかり噛んでしっかり食べる」という国民目線に立った強い運動論に引き上げることを最終目標としたのです。

【出典:歯科診療所におけるオーラルフレイル対応マニュアル2019年版」】

◆4月のネットユーザー様限定企画のご案内◆

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◆ミニコラム◆ 『歯科用金属の安定供給で政府に要望書提出!』

日本歯科医師会の堀憲郎会長は3月15日、松野博一・内閣官房長官と萩生田光一・経済産業大臣をそれぞれ訪問し、歯科用金属(金銀パラジウム合金)の安定供給を求める要望書を提出しました。14日には、後藤茂之・厚生労働大臣宛の同要望書を佐藤英道・厚生労働副大臣に手渡しました。

要望書では、今般のロシアのウクライナ侵攻の影響を受けて、金やパラジウムの価格が急騰しており、特にパラジウムは、世界の供給量の4割をロシアが占めることから、臨床歯科医療で日常的に使われている歯科用金属の素材価格が過去最高値になるなど多大な影響が生じていると指摘しました。

さらに今後、戦争が長期化した場合、ロシアへの経済制裁、航空運輸の制限などから、供給量が大きく減少した際には、医療現場における歯科用金属材料の入手が困難になることなども強く懸念されるとしました。その上で、これらの状況を踏まえ、国民への安心かつ安定的な歯科医療提供を確保するために国として必要な措置を講じるよう要望しました。

【出典: 日本歯科医師会プレスリリース(2022年03月16日)】

◆歯の豆知識◆ 『仏歯を祀るスリランカの寺院』

お釈迦様の骨を「仏舎利(ぶっしゃり)」といいますが、歯は「仏歯(ぶっし)」と呼ばれて特別の扱いを受けています。4世紀にインドからスリランカに仏歯がもたらされといわれ、以来王家の象徴として歴代の王たちによって手厚く祀られてきました。

16世紀にはこれを祀るための仏歯寺「ダラダ・マリガワ寺院」が建立されました。スリランカの古都キャンディには、今でもこの仏歯寺があり信仰を集めています。また、年に1度にこの仏歯を持ち出す祭り「ペラヘラ」が行われ、100頭の象の行進に伝統舞踊が加わり、荘厳な大行列を繰り広げるそうです。

日本にも香川県の小豆島にこの仏歯寺より分与されたという「仏陀の御歯」を祀る小豆島大観音佛歯寺があります。


【編集後記】
春ですね?。このメールマガジンが届く頃、みなさまがお住まいの地域の桜の開花はどんな状況でしょう?わたくしの住む大阪では3月末が開花予定のはず。早く満開の桜並木の下を歩きたいというのが、目下のささやかな望みです。こんなに待ち遠しいのは、寒さにうんざりしている心の現れかもしれませんね。みなさまの心にも早く春が届きますように!(京子)


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