2022.8.1

『歯のためのマンスリーマガジン』8月号–2022.8.1

みなさま、こんにちは。

今日から8月。
今年も猛暑が続きそうなので、熱中症対策に加え、新型コロナ対策が必要です。

マスクをつけると皮膚からの熱が逃げにくくなったり気づかないうちに脱水になるなど、体温調節がしづらくなります。

暑さを避け、水分をとるなどの「熱中症予防」とマスク、換気などの「新しい生活様式」を両立させながら、がんばって夏を乗り切りましょう。

それでは、今月もよろしくおつきあい願います。

■目次■━━━━━━━━━━━━━━……‥‥・・・

◆ 今月のトピックス『オーラルフレイルについて(4)』
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◆ ネットユーザー様限定企画のご案内
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◆  ミニコラム 『約5人に1人のこどもが「お口ポカン」の症状』
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◆ 歯の豆知識 『源頼朝の死因は誤嚥性肺炎??』
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◆今月のトピックス◆
『オーラルフレイルについて(4)』

オーラルフレイルはその進行度合いにより4つの段階(第1から4レベル)があり、それぞれの段階への対応が整備されています。第1レベルや第2レベルは、自分で気がつきにくいので、かかりつけの歯科医でみてもらうのがベストです。

今回は、日々の食事を中心にオーラルフレイルについて考えてみます。
私たちを取り巻く「食」の環境は豊かになり、個々の好みに合った食事を楽しめる環境が整ってきました。それらの食事は、食べやすく、柔らかいものが多いため、オーラルフレイルが進み、食べる力が衰え始めてもその衰えに気が付きにくい環境になっているともいえます。

つまり、衰えを自覚することなくオーラルフレイルが進行し、その衰えを自覚するようになった段階では、機能低下が重度に進んでしまい、その対応や回復が困難になるリスクが高まります。
そこで、何らかの方法でオーラルフレイルのリスクの有無をチェックすることが重要です。
ここでは広く使用されている8項目の質問票を紹介します。

□ 半年前と比べて、堅い物が食べにくくなった
はい(2) いいえ(0)
□ お茶や汁物でむせることがある
はい(2) いいえ(0)
□ 義歯を入れている
はい(2) いいえ(0)
□ 口の乾きが気になる
はい(1) いいえ(0)
□ 半年前と比べて、外出が少なくなった
はい(1) いいえ(0)
□ さきイカ・たくあんくらいの堅さの食べ物を噛むことができる
はい(0) いいえ(1)
□ 1 日に 2 回以上、歯を磨く
はい(0) いいえ(1)
□ 1 年に 1 回以上、歯医者に行く
はい(0) いいえ(1)

合計点数が 0~2点 → → オーラルフレイルの危険性は低い
3点  →→ オーラルフレイルの危険性あり
4点以上 → → オーラルフレイルの危険性が高い

様々な調査結果から、3点以上を回答をした者の3~5割は、65歳以上の回答者との結果が報告されています。
つまりこの結果は、多くの高齢者がオーラルフレイルのリスクを抱えていることを示しています。

【出典:公益社団法人日本歯科医師会リーフレット】

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◆ミニコラム◆ 『約5人に1人のこどもが「お口ポカン」の症状』

ロッテは、2022年6月8日、全国の3~12歳のこどもを持つ親を対象に実施した「子供の口腔機能発達」に関する意識調査の結果をまとめました。

2018年には、15歳未満のこどもにおいて「口腔機能」が正常ではない状態に「口腔機能発達不全症」という病名が制定され、公的医療保険での治療も認められるものの、「口腔機能の重要性」は虫歯予防等に比べると認知度は低い状態。
そこで、こどもの「口腔機能」に対する意識について、全国3~12歳のこどもを持つ親を対象にWebアンケート調査を実施。有効回答数は400名。調査期間は2022年5月20日~23日まで。

「口腔機能発達不全症」のサインには、気がつくと口が開いてしまう「お口ポカン」な状態や、鼻詰まりがないのにも関わらず「いびきをかく」症状があげられます。
これらの症状の割合を調査すると、「お口ポカン」18.0%、「いびき」18.8%と約5人に1人のこどもに症状がみられました。

また、6~7人に1人のこどもに「やわらかいものばかり好んで食べている」16.0%、「食べ物をなかなか飲み込まない」15.5%、10人に1人の子供に「滑舌が気になる」11.5%、「片側の歯・顎ばかりで噛んでいる」11.0%といった症状があることが判明しました。

【出典:株式会社ロッテプレスリリース】

◆歯の豆知識◆ 『源頼朝の死因は誤嚥性肺炎??』

落馬が原因で死亡したとされる源頼朝。この死因については脳卒中説、あるいは受傷後の破傷風説等、いろいろあるようですが、その中に頼朝が水を飲んで死亡したとされる説があるそうです。

落馬は脳虚血発作(一時的に脳に血流が流れなくなり、神経脱落症状が現れる発作)によるもので、一旦は回復したものの療養中に水を誤嚥し、肺炎から敗血症をきたして死亡したというものです。
つまり、今でいう誤嚥性肺炎が直接の死因ではと考えられているわけです。

生涯を通じて幾度も命を狙われ、また権力抗争のため多くの一族を粛清してきた頼朝。
誤嚥性肺炎にならずとも、ストレスによりむし歯や歯周病を悪化させ、やがては全身を蝕まれていったかもしれませんね。


【編集後記】
先月の編集後記で、わたくしの癖毛にまつわる悩みを書きましたが、解決方法を発見しました。
簡単=手をかけない。朝、爆発状態の髪にムースやジェルをなじませるだけで、パーマ(ウェーブ)をかけたみたいになることに気がついたのです!
もちろん汗をかいても大丈夫。朝の身支度の時間がちょっと嬉しいわたくしでございます。(京子)


●ご意見・ご感想はコチラ⇒E-mail:kkshiken@kk-shiken.co.jp

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